Nmoominのブログ

日々の記録を主に

スパルタ指導で評判の英会話学校『NCC英語学院』に行くことにしました:経緯

久しぶりに日記のようなものを。


大学院生になってからというものの、英語を使う機会がいきなり増えた。研究室には外国人の研究者も当たり前のようにいるし、セミナーも当たり前のように英語で行われる。論文を書くのももちろん英語だし、国際学会などに参加した時には発表も英語で行う。


まぁ、そのような状況になるのは薄々と感づいていたわけであるが、英語が元来苦手な自分はその事実が目をそらし続けてきたように思う。


これまでは苦手なりのつたない英語でなんとか乗り越えられてきた。海外に行った時も、向こうはこちらのひどい英語も嫌な顔ひとつせず聞いてくれた。
そんな折、英語を真面目に勉強しようと決意する一つの出来事が起きる。


あれは、7月中旬、アメリカはプリンストンを訪れていた時のことである。
週末に手持ち無沙汰になったので街にあるカフェでコーヒーを飲みながら作業をしようと思いたった自分は宿舎近くのカフェへと向かった。
その日は気温25度くらいで湿気は低いが暑い日だったのでアイスコーヒーを飲みたい気分だった。カフェのメニューには、期間限定でコールドブリューを提供しているとの文字が。
アメリカの水出しはどんなものだろうと気になったのでコールドブリューを注文してみる。
店員に"Cold brew, please."と言う。

店員、困惑。

どうやら通じていないらしい。再度言う。

また、困惑。苦笑いされてします。

この時点でかなり精神をやられていたが、上記の問答を5回はくりかえしたと思う。


最終的に、恥を捨てて天井に掲げられたメニューを指差し"This! This!"ということでことなきを得た。


この時得た教訓をまとめよう。


大学や研究所、学会などでは評価されるのは英語ではなく科学的な内容である。どんなに拙い英語でも内容が気になるのでネイティブも耳を傾けてくれるし、議論に参加してくれる。
しかし、それはアカデミックの中の話。
そこから一歩でも外に出た瞬間に事情は全く異なってくる。街の人達は我々をお客様だと、見ていない。対等に英語で話せる人にならねばならないのである。


たかが、カフェの注文一つで、と思うかもしれない。しかし、これは意外に重要である。例えば卒業後海外でポスドク等になり生活することになった場合、カフェで注文を通すのが困難なのに満足した日常生活を送れると考えられるだろうか。いやない。



こうして、真剣に英語力を鍛えようと決心に至ったわけだが、どうやって伸ばすかが問題になる。
英語を勉強しなければならない、という問題意識は高校生の頃から現在に至るまである。大学受験のために相当に勉強したはずだが、一浪して受けた英語二次試験は現役のときよりも点数が下がった。
入学後も各種資格試験のために勉強しようと参考書を買ったはずが、英語よりも数学や物理のほうが大事と言い訳をしてほとんど手付かずのままホコリが被っている。


やはり、自らの意思でやることが難しいことは、外部から強制的にやらされることがある程度は必要なのだ。
そうして英会話学校を探すわけだが、どれも大体胡散臭い。大体、外国人とFree chatして英会話が出来るようになるわけがない。少なくない外国人との交流経験からして金の無駄であることが分かっている。


そうして見つけたのが『NCC英語学院』である。

www.ncc-g.com

上の公式HPを見てほしい。もうなんだが逆に一番胡散臭い。2000年代初頭にタイムスリップしたかのようなHPである。


しかし、書いてあることは真っ当で、インターネット上の評判も中々いい。 どうやらスパルタ指導が売りらしく、大量の宿題と熱血指導で英語力をそこ上げるという感じらしい。


しかし、あまりにも情報が少なすぎる。授業は一体何をするのか?膨大な宿題の正体とは…? 


このままでは埒が明かなさそうだったのでエイヤと説明会に申し込むことにした。


ドキドキしながら西新宿にある校舎を訪れる。偉い先生が来て丁寧に学校について説明してくれるが、凄いことはわかるのだが一体何を行うのかぼやけている。大丈夫なのだろうか。


普通、ここで一度家に持ち帰って再度考え直すべきなのだろうが、先生の熱量と、質実剛健な古き良き予備校のような薫陶を感じた自分はためらうことなくレベルチェックテスト(入学時のクラス分けテスト)を申し込んでしまった。


…と本来はこの記事でNCCについての情報をまとめるつもりが経緯だけで長くなってしまったので詳細はまた別の記事でまとめることとする。

切なくも鮮やかに少女の葛藤を描いた『悲しみに、こんにちは』感想。

先日、うだるような暑さの中渋谷ユーロスペースにてある映画を見てきた。
邦題『悲しみに、こんにちは』というものだ。

なぜこれを見てきたかというと映画SNSのfilmarksで非常に高評価であり、レビューの一つに自分が好きだった映画の『ミツバチのささやき』のようだったというものを見たからである。

まさに夏にぴったりの、鮮やかな少女映画だった。
味わい深い作品だったのでちゃんと感想を文章として残しておこうと思う。




あらすじ


カルラ・シモン監督『悲しみに、こんにちは』予告

舞台は1993年、スペイン・カタルーニャ地方。母親が死んでしまったことで主人公のフリダはバルセロナから引っ越し親戚の叔父の家に引き取られることになる。
新しい家族や友達、近所の人達を一見問題なく受け入れたかのように見えたが、その心の中には葛藤を抱えていて…

幼くして母を"ある病気"でなくした少女が初めて故郷を離れて過ごすひと夏の物語。

眩しいほどキュートな子役達と美しい田園風景

映画は徹底的にフリダの視点から描かれる。それだけ主人公視点で画面が進むということは主役の演技が映画の出来を左右してしまうわけだが、この主人公フリダ役ライア・アルティガスの演技が素晴らしい。
早くに母親を亡くし、突然親戚の家に引き取られる、新しい生活へのどうしようもない不安と受け止めきれない悲しみを子役とは思えないほどの自然な演技で見事に演じきっているのである。純粋無垢な体に不釣り合いな、なんとも言えないアンニュイな感情を携えた瞳に胸を突かれっぱなしであった。
そしてそのように魅力的なフリダを撮りつづけたカメラワークもいい仕事をしているといえる。

それだけでなく、その義理の妹アナとの掛け合いの演技も非常にキュートなのだ。
大人のフリをして、ブカブカのブーツを履きマニキュアをチーク代わりにして化粧をしてごっこ遊びをする場面、もう最高にキュート!こんなにキラキラと子供らしさとおしゃれさを全開にしたシーンを撮れるのは監督の妙だろう。


カタルーニャ地方の美しい田園風景を存分に活かしたカットも印象的だ。 
雄大な緑に囲まれた一軒家での生活は見ている方の時間の流れもゆったりとしたものにさせる。

少女が体験する生と死、監督の記憶

本作の始まり方は非常に象徴的だ。 

バルセロナの友達とだるまさんがころんだで遊ぶ主人公。
鬼に近づいていくが、動いてしまい、鬼役の男の子に「お前は死んだ」と言われたところで花火が打ち上がる。
思わずドキッとしてしまうが、そこに生命の煌めきとその運命を印象深く観客に感じさせる。
この物語は主人公フリダが母親の死とどのように向き合うかという話であるが、それと同時に映画全体を通底するのはフリダが、そしてそのモデルである監督が、1993年の夏に学んだ生と死についての記憶だ。

映画の随所随所で生と死を想起させるシーンが挿入される。特に血が使われる。
カタルーニャの友達と遊んでいるときに転んでしまい血を流す場面。その血に触るなと友達がその母親に強い口調で諭す。ここと病院の検査のシーンから、母親の死因がHIVであることが示唆される。(直接言及されるわけではない。)
これはこの当時、ヨーロッパでHIVが流行し始めた事実を知っているともっとわかりやすいのだろう(自分は恥ずかしながら知らなかった。)*1

次は義理の母親の生理のシーン。使用済みタンポンをおくびもなく移すのは女性監督らしいかもしれない。少女がまだ分からぬ新しい生命を生み出す"女"に触れる。

そして最後は家畜のヤギを殺し解体するシーン。生きるために動物を殺す。フリダはじっと殺されたヤギから流れ落ちる血を見つめ続ける。生のための死もあるのだと知る。


上でも一瞬言及したが、この映画は監督であるカルラシモンが実際に体験したことを元にしている、自伝的な、非常に私的な映画と言えるだろう。そして驚くべきことに彼女はこの作品が長編映画を撮るのが初めてだったということ。
とても魂を揺さぶられる、素敵な映画だ。

映画『悲しみに、こんにちは』は現在東京はユーロスペースで上映中。その他の地域でもこれから上映開始の劇場がたくさん。
ぜひ夏のうちに見てほしい作品だ。

kana-shimi.com





SONYの最高級ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン『WH-1000XM2』を二ヶ月使用したレビュー

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先日SONYから出ているノイズキャンセリングヘッドホンの『WH-1000XM2』を購入した。二ヶ月ほど使用したので記録も兼ねてレビューを書いておく。結論から言うと大変いい買い物だった。




買ったきっかけ

理由は主に4つ。

  • 現在メインで使用しているスマートフォンアメリカから直輸入した『Essential Phone PH-1』なのだが、これには3.5mmステレオミニプラグが付いていない。一応変換アダプタがあるので有線のイヤホン・ヘッドホンも使えないことはないが、野暮ったく、取り回しが悪い。
  • 上述最後の取り回しにも関連するが、有線のイヤホンの持ち運びから装着・使用までのストレスがどう頑張っても解消されない。もっとストレスフリーに音楽を聴きたい。
  • 一時期中華製の格安無線イヤホンを使用していたがすぐに電池が切れる、もっと長時間使用したい、さらに欲を言うと音質にも気を配りたい。
  • 電車やバス、特に飛行機などの移動中はどうしても周りの雑音が気になる。のでノイズキャンセリング付きが好ましい。


以上より候補は自ずと絞られ、良く比較対象にされるBOSE製『QuietComfort 35』とSONY製『WH-1000XM2』の一騎打ちとなった。

何はともあれということで実際に家電量販店に行き両方を視聴、結果SONYの勝ちとなった。

WH-1000XM2の特徴

SONYの技術を惜しみなく使った業界最高クラスなノイズキャンセリング機能。パーソナルオプティマイザーを使うことで髪型やメガネの有無などを考慮し個々人に最適な設定を提供してくれるらしい。
さらに飛行機等では気圧の変化なども感知して性能を最適化

もちろんSONYなので音質にもこだわりがあり、mp3等の圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケールする「DSEE HX」機能を搭載。

さらに特筆すべきなのは連続再生時間最大30時間という長時間のバッテリー持ちだろうか。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM2 B : Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2017年 ブラック

ファーストインプレッション

まず箱を開けて目につくのは高級感が溢れまくるフォルムだ。流石4万円弱のだけのことはあり、デザインにも相当気を使っていることがうかがえる。
少し懸念していた重さも、片手で気軽に持ち運べるレベルで問題ない。


開封した段階でヘッドホンの充電もほぼ終わっている状態だったので早速スイッチをオンにして装着してみた。
すると、自室の静かな部屋の中にも関わらず得られたのは今までの静けさという概念を上書きせねばならないような静寂。


この静音性にはとても驚いた。物音という物音がほぼ聞こえなくなり、まるで精神と時の部屋にいるかのような錯覚に陥る。
まるで某学習塾のCMのやる気スイッチを押すが如く、WH-1000XM2のスイッチを入れるだけでいとも簡単に集中した環境を目の前に作り出すことができるのだ。

2ヶ月使って気づいた良い点・悪い点

良い点

上にも書いたけれど、ノイズキャンセリング機能が非常に秀逸。これを付けるだけで集中モードに入る事ができる。空調や飛行機内のゴーッとした低音などはさっぱりなくなる。
ただ、言及しておくべきこととして人の話し声などはあまりカットされないのでクソでかい耳栓として使うことはあまりおすすめしない。(音楽を聴けば別)

特徴欄で書いた通り公表のバッテリー持ちが非常に長いが、実際に使って見てもそのバッテリー持ちを実感する。
1日数時間の使用をほぼ毎日繰り返してもこの二ヶ月で充電したのはなんと3回のみである。充電をする必要がないということがどれだけストレスフリーであるかというのを実感した二ヶ月だった。家を出る前にヘッドホンのバッテリー残量をチェックしたり、それに気を使いながら使用する必要がほぼ皆無なのはとても気持ちいい。

もう一つは、ワイヤレスということで取り回しが非常に楽である。首にヘッドホンをぶら下げておいて音楽を聴きたくなったらそのまま耳に装着して電源をオンにするだけ。コードが絡まったり、カバンやドアなどに引っかかることもない。以前よりもとても気軽に音楽を聴けるようになった。


音質も、そこらへんの安物のイヤホンに比べれば雲泥の差である。また、視聴して感じたことではあるけれどライバル機種のBOSEQuietComfort 35』が比較的ドンシャリなサウンドなのに対し、こちらは高音がスッキリと伸び切っていて女性ボーカルの曲などがとても心地よく聴けた。
AndroidもしくはiPhoneで音楽を聞く場合は専用のアプリをインストールすることで、アプリ上からイコライザーを設定することができる。このイコライザーも種類が豊富なので再生する楽曲によって使い分けも簡単にできて良い。

悪い点

まず、ヘッドホンという製品上しょうがないのだが、夏場は蒸れるため主に外で装着するのがためらわれる。機動性も考慮すると個別にワイヤレスイヤホンを買ったほうがいいかもしれない。
さらにつけ心地でいうと、試着した時には感じなかったが側圧が少し強めのようで長時間付けっ放しにしているとちょっと耳が痛くなる。まぁ聴力のことを思えばこまめに外しながら聴くのが妥協点としていいと思う。

使い勝手の面では、複数機種で接続機種を切り替えるのをヘッドホン上でもう少しラクにできるとよかったなと思う。
現状では、例えばスマートフォンに接続して音楽を聴いている時にiPadに切り替えて動画を見ようとした場合、スマートフォン側の設定画面を開いて接続を解除して次にiPadの設定画面から接続をする必要がある。
また本体の電源を切った時、最後にペアリングされた機種が保存されているようで、上記の状態で一旦電源を切ってしばらくしてからスマートフォンで音楽を聴きたくなった場合iPadを取り出して操作しなくてはならない。
せっかくヘッドホン単体で色々操作できる部分もあるので、これらの切り替えが同じように行えたらとても便利だと思う。SONYさん、ファームウェア更新待ってます。

後、Bluetooth製品あるあるとして、たまに接続が不安定になるのか音楽がブツ切れになることがある。接続する機種との相性?もあると思うがこれは我慢するしかない。今の所はそこまで気にはなっていないけれど。

総評

長いバッテリー持ち、一瞬で静寂を作り出すノイズキャンセリング機能、安定した音質と悪い点を遥かに上回る使い勝手のヘッドホンで4万円弱を出す価値しかない。
これを付けるか付けないかで生産性は大きく左右されるくらい重用するようになってしまったし、WH-1000XM2無しの生活はいまでは考えられません。
迷っているなら買うべし。

文献管理ソフト『Zotero』とiPadの連携を考える。

さて、前回の記事で文献管理ソフトをZoteroに移行したわけだが、この二ヶ月のところ特に問題なく運用出来ている。

ラブライブ!コラボキャンペーン

さて、現在自分の論文周りの環境は以下の通り

  • (家)デスクトップPC-論文収集、サーベイ
  • XPS13-同上
  • デジタルペーパー DPT-S1-論文精読用
  • iPad(2018)-論文流し読み、メモ書き用

DPT-S1とiPadの使い分けが難しいところだがあまり突っ込んではいけない。

まず全ての環境で論文のpdfを同期したいため、クラウドサービスとしてBoxを使う1Zoteroとの連携については一つ前の記事を参照。

nmoomin.hatenablog.jp

これでおしまい、といけばいいのだが残念ながらZoteroにはiPad向けの公式アプリが提供されていない。のでこの代替手段を考えなくてはいけない。

一応、Zotero対応を謳うアプリとして『PaperShip for Mendeley & Zotero』があるが、このアプリをZoteroで使うとクラウドとの同期で問題が起こることが分かっている。(参考URL:ちゃんと使えるような名前を付けておいて使えないとはなんともヒドイ。)

PaperShip for Mendeley & Zotero

PaperShip for Mendeley & Zotero

  • Shazino
  • 仕事効率化
  • 無料

じゃあどうするかというと、今論文のpdfは全部Boxで管理していることを思い返せばBoxのアプリを使うのが一番無難な解決策として浮かぶ。

検索性が落ちるのではないか、と思うかもしれないがpdfの名前を適当にリネームしておけば著者名かタイトルのキーワードで割と対応出来る。

さてiPadでも自分の書庫の論文にアクセスして読めるようになった。最後にせっかくapple pencil対応のiPadを買ったのでこれでガシガシ論文に書き込みを出来るようにしたい。

残念ながらBoxのアプリではpdfの閲覧までは出来るが手書きによるアノテーションには対応していない。

iPad用の主要なノートアプリはクラウドとも連携しているので自分の好きなアプリと連携すればいいが、個人的にはアプリと連携するとノートアプリ上でのpdfが見かけ増えて管理がややこしくなるので却下。(論文pdfと手書きノートは別々に管理したい。後移行したときの整理がめんどい。)

代わりにiOS11で追加された公式のファイル機能を使う。これはクラウドサービスとも連携しているのでBoxとの連携をオンにする。するとBox上のディレクトリがiPad上で見えるようになるし、pdfももちろんapple penを用いてアノテーションを入れることが可能。 なんとも素晴らしいのが、こうしてiPadから論文に入れた書き込みが即同期されるためPCで見ていてもすぐに論文への書き込みが反映される。でこれはzoteroと紐付いているため、PC上でzoteroからpdfにアクセスしても書き込みが反映されているというわけ。素晴らしい。

ちなみにDPT-S1も論文に書き込みが出来るのだが、この時の同期が一方通行という問題点があるので、2つを並行して使うと問題が起こりそうな気がするけどここでは見なかったことにする。SONY頑張ってくれ。

問題点はBoxにフル依存しているためネット環境がないとそもそもファイルにアクセスが出来ないことが、このご時世そんなことにはまぁ滅多にならないので大丈夫であるはず。

こうして頑張ってiPadで論文を読み書きする環境を構築したのだが、個人的にはあの液晶を長時間凝視するのがやっぱりしんどいのでちゃんと読むときはデジタルペーパーを使っているというのが最初に挙げたとおりの現状である。

apple pencilの書き心地は素晴らしいのでメモやノートを取ったり手計算をするのが主なiPadの役割となっている。

おわり。


  1. DPT-S1はクラウドと同期するためにはwebDAVを使わないといけないのでBoxという選択になる。詳細はググれば出てくる。

文献管理ソフトを『Zotero』に移行した

新年度である。

これと言って生活に変化があるわけではないけれども、節目ということで身近なものを見直して部屋の模様替えをしたり寝具を新調した。

同じ様に院生に取って身近な存在である文献管理ソフトだが、環境を変えたいなぁとここ一年くらい思っていたのでこの機会に思い切って移行した。

今まで使っていたのは『ReadCube』で、これも中々使いやすいのだけど細かなところで不便があった。

まず自分が文献管理ソフトに求めることを挙げると、

  1. 文献情報と論文のpdfファイルが紐付けられて、異なる環境でも同じ情報を参照できる
  2. グループ分けやタグを使って論文を分類できる
  3. pdf及びメタ情報の読み取りが容易にできる

ことである。

『ReadCube』を長らく使っていてここが不便だなぁと思ったのは

  • ソフトのビューワーが貧弱(hyper linkが機能しない場合が多い、読み込みが非常に遅い)
  • ソフト付属の論文サーチ機能が微妙(これは主にGoogle scholarのせい)
  • webクリッパーで論文を読み込むときもメタ情報抽出に失敗することが結構起こる

2番目について、ReadCubeのサーチで使えるエンジンはPubMedもしくはGoogle Scholarのみなのだ。自分の専門分野的(数理)にPubMedは使わないし、Google Scholarは目当ての論文をピンポイントに出すのが難しい。INSPIREもしくはarXivから検索できたらめちゃくちゃ便利だったのに。

さらに細かくいうと、webクリッパーで読み取ったpdfは最初クラウド上にいくため読もうと思ったらまたローカルに落としてこないといけないのがだるい。*1

『Mendeley』については、単に文献情報をしまっている書庫としてのみ使うならばまぁまぁ使い勝手が良さそうなものだが*2、書庫の内容が増えると同期が非常に重くなるので使う気になれないのだ。

というわけでどうしたもんかと思って他のソフトを探していて良さそうだなと思ったのが『Zotero』。 Win、MacLinux全てに対応していてサードパーティーのアドオンなどが使えてカスタマイズも効くのも良し。 詳しくは下のブログにとても詳しく紹介してあるので見て下さい。

文献管理ソフト Zotero ~紹介編~

文献管理ソフト Zotero ~ 設定編~

移行も『ReadCube』のライブラリをbibファイルに書き出してインポートすれば良し。pdfファイルは読むときに適宜ダウンロードして紐づけすればOK。もしくは元々あるpdf群をそのまま追加して後からメタ情報追加でもよい。

上のブログに書いてある設定を使えば異なる端末上で同一のpdfを扱えるのが良い。

普段の使い方は、

例えば新着論文だったらarXivのnew listの気になるものを、昔の論文ならINSPIREで探してきてWebクリッパーで書庫に追加すればメタ情報を抽出した後自動でリネームしてDropboxなど好きなオンラインストレージ上のフォルダにpdfを保存までやってくれる。 後は各端末で読んでアノテーションを付けたり。 

因みに『Zotero』では書庫に自分でノートを追加出来るので読んだ論文のメモやタブレットで書いた手書きノートなども一緒に紐づけてくれるので捗りそう。

というわけで暫くはこんな感じで運用しようと思う。

ラブライブ!コラボキャンペーン

*1:web版ならその場で読めます

*2:雑に言うとpdfの紐づけの仕方が求めること1.のように出来ない

京都・渉成園の梅と桜

先日京都に行ってきた。

 


といっても旅行ではなく出張ではあるが。
余り観光の時間が取れなかったが、帰る前に京都駅周辺でどこか観光できるところということで東本願寺のお隣、渉成園に行ってきた。入場料として500円*1かかる。

庭園自体はこじんまりとしていた回るだけなら30分もかからないだろうか。 

 

その小さな中にも目を引くのは中央に大きく広がる印月池とそこに浮かぶ小島を結ぶ侵雪橋。

 

 

小島から対岸を望んだ景色も水が透き通っていて見事である。

唯一の欠点は、市街地の真ん中にあるため、写真を撮ろうとすると付近のビルがどうしても入り込んでしまうことだ。(これは東京の浜離宮恩賜庭園と似ている。

 

これは橋の上から撮った写真。京都タワーが写り込んでいるが、これはこれでアリ?

 

 

園内には四季折々の花々が彩られ、その変化する景観は「十三景」と呼ばれるそうである。

ここを訪れたのは3月中旬、桜と思われる木々がたくさんあったが、残念ながらまだつぼみのものばかり。

 

 

しかし園内中央部にある傍花亭前の桜だけは見事に咲いていた。

どうやらシュゼンジカンザクラと呼ばれる品種で、早咲きの桜であるらしい。

 

 

 

 

 

他にも園内には梅が綺麗に咲いていた。

 

 

短い観光時間だったが、満足する訪問だった。惜しむらくは桜を愛でるには少しばかり時期が早すぎたことだろう。

 

京都駅からすぐ近くにあるので、もし京都に来てホテルに行くまで/帰りの新幹線までちょっと時間があるようなら是非とも立ち寄るのをオススメする。

 

 

 

 

*1:500円以上の寄付をお願いします、と書いてあるが受付では普通に500円になりますと言われた。それ以上は気持ち、ということなのだろう。

Bobbyの新作バックパックがKickstarterに登場している

 

世界的に流行している新進気鋭のバックパックのブランドにBobbyというものがある。

www.xd-design.com

Kickstarterクラウドファインディングを行って大々的に成功した歴史がある。(現在はAmazon等からも購入が可能

丸みを帯びたデザインと豊富なカラーバリエーションでポップな印象があるが、実はこのバックパックの最大の特徴はAnti-theft、つまり盗難防止のための工夫が随所に盛り込まれている。詳しい機能はホームページを見てもらえば分かるが、これでもかというくらいに盛り込まれたその工夫は例えば海外旅行に行くときに重宝しそうなものばかり。

 

実際、先日海外に行ったときもこのバックパックを背負った旅行者をたくさん見かけたし、日本でもここ半年で背負う人をちらほら見かけるようになった。(爆発的に流行ったせいか、パクリや偽物まがいのものも見かけるけれど

 

そんなBobbyが昨年出した新作がビジネス向けのBobby bizz。無骨だけどスマートで合理的なデザインに一目惚れした自分は即Kickstarterで予約。

 


Bobby Bizz - The Best Anti-Theft briefcase and backpack

 

届いてからずっと愛用しているが、使い勝手にはほぼほぼ満足している。(背負ったまま中身を開くのがちょっと煩わしかったり、意外と容量が少ないのが難点)

 

で大学に行くときには現状ノートPC+トラックパッド+HHKB+デジタルペーパーを持ち歩いている自分としてはもうちょっと容量があって取り出しやすいのがいいなーと感じていた。

 

 

そんなときにBobbyの新作が出るとのニュースが回ってきた。その名もBobby Urban。

www.kickstarter.com

 相変わらずのAnti-Theftに加えて容量も上の取っ手を調整することで22Lから27Lまで対応することができる。そもそもの容量が大きいのでガンガン荷物を入れられるし、ちょっとくらいの旅行ならこれだけで行けそうである。取っ手のところのロック機能も、カフェの椅子などに簡単につけられそうでトイレに行くときに荷物が取られないか余計な心配をすることもなさそう。(Bobby bizzにも同様の機能があるが意外に取り回しが面倒で使っていない。)

 

残念ながら一番安く購入できるSuper Early Birdは瞬殺で売り切れてしまったようだが、次点のEarly Birdは2018年3月13日午後10時半(JST)現在後200弱ほど残っている。

€75かつ送料無料で日本まで送ってくれるので、気になった人はぜひともプレッジしてみてほしい。

Early Birdが売り切れても、Kickstarterなら€80で買えるが一般販売後に日本に輸入しようとすると倍くらいの値段になるので今のうちにプレッジしておくのが良いと思う。

かくいう自分も見つけたその日に注文しました。