Nmoominのブログ

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ロンドンの地下鉄でノイズキャンセリングヘッドホンが大活躍している話

ロンドンに来てからというもののほぼ毎日大学への通学で使っているのが地下鉄、いわゆるUndergroundだ。この地下鉄、いわゆる日本の地下鉄のようなものを想像していくとそれよりも遥かにクオリティの低い劣悪な何かが待っている。

まず、(路線によっては少々大きいものもあるが)列車の筐体がひどく小さく狭い。 渋谷に行くときにどうしても仕方ないときに乗るあの銀座線よりも一回り小さいものを想像してもらえれば、どのくらいのものか大体おわかりいただけると思う。銀座線は日本人の体格が比較的小さいこともあってまだマシな環境だけれど、ロンドンではそうはいかない。 朝の通勤通学ラッシュ時の満員電車は閉口せざるをえない。日本にいるときは大学まで電車に乗っていなかったので、まさかこちらに来て満員電車に乗る羽目になるとは思ってもいなかった。

筐体が狭いことだけが問題なのではない。日本では、鉄道会社のたゆまぬ努力によって日々列車に改良が加えられどんどん新型車両が投入されていく。ところがロンドンでは基本的に筐体の表面に赤錆がついていたりスプレーで落書きがかかれているような何十年選手なんだみたいな列車が平気な顔をして走っている。 そうすると何が問題かというと、基本的に空調が終わっている。既にこちらでは日中の平均気温が10℃程度の寒さであるが、ラッシュ時の地下鉄など蒸し地獄になることを覚悟しなければならない。

極めつけは、基本的に地下鉄では携帯の電波が圏外になることだ。日本では地下鉄で電波が届きにくくなるなんて千代田線の北千住町屋間くらいでしか体験したことがないが、こちらでは圏外ではデフォルトなのだ。スマホに侵されきった現代人から生まれたばかりの子鹿に逆戻りである。

毎日片道1時間弱、電車が遅れたり(よくある)運休になったり(たまにある)するとさらに時間がかかるわけでこの時間をいかに使うかというのが問題なわけだが、電波が入らないといかんせんやることが限られてしまう。周りを見ても、スマホをいじってる人もそこそこに新聞や本を読んでいる人が割と印象がある。 自分も基本的には音楽を聴きながらkindleで読書することが多い。

この地下鉄で音楽を聴く際に以前レビューもしたソニーノイズキャンセリングヘッドホンが大活躍している。(やっと本題に入った)

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実をいうと、イギリスに飛ぶ直前までこのヘッドホンを使うのをちょっとやめていた。なぜかというと、夏だったので蒸れるのと普段持ち運ぶには小さいサイズのイヤホンの方が便利だと思ったから。最近流行りの完全独立型ワイヤレスイヤホンがどんなものか気になっていたので1万円くらいのエントリーモデルを買って使っていた。日本で使う分にはそこまで悪くなく使えていたと思う。 しかし、ロンドンの古臭い地下鉄に乗ると列車の走行音がうるさくてあまり音楽に集中できない。そこで行きの飛行機で使って以来仕舞ってあったXM-1000XM2をひっぱりだしてきたというわけである。

一度離れていたこともあって、今一度使い始めると余計に良さが分かる。既に新しい機種が出て型落ちとなってはいるが、ノイズキャンセリングの性能は相変わらず素晴らしい。スイッチを入れた瞬間に静寂を手に入れ音楽に集中することができるのは本当に魅力的だ。

ノイズキャンセリングだけではなく、元々のヘッドホンの音質の良さも再確認することができた。今までエントリーモデルのイヤホンで聞いていたのがバカバカしくなるくらい音の厚みが増えて音楽を聴くことが楽しくなったのは良かったと思う。

とにかく地下鉄の劣悪な環境のおかげで読書と音楽が捗るということである。