Nmoominのブログ

日々の記録を主に

滞英日記-0日目

来週から3ヶ月間、イギリス・ロンドンに研究で滞在することになった。なんだか自分の人生の重要な分岐点になりそうなので記録に留めておきたいと思い久しぶりに筆を執った。

と、書き出したのが出発の前々日ほど。案の定筆はストップしたままでイギリスについてから一週間と半ばが過ぎようとしている。が記録のためにやはり経緯を書いておきます。

現在自分は博士課程2年生。イギリスに行こうと決めたのは今年の3月頃だったと思う。当時は思ったように研究が進んでおらず、精神的に比較的つらい日々を過ごしていた。もうこのまま漠然と何の成果もあげずに2年を過ごして前の論文の結果で博士論文を書いて大学院を出るのかなど考えたりしたものだった。

多分そんなふうに過ごすこともできたのかもしれない。だけれど、このまま閉塞感に苛まれる東京にいても拉致があかない、思い切って環境を変えようと思ったのがきっかけだった。

幸い、自分がもらっているリーディング大学院の制度で海外の研究機関への滞在を補助するプログラムがあったのでこれを利用することにした。(実際には、学振の若手研究者海外挑戦プログラムというものに応募もした。残念ながらこちらは落選したので、代わりにリーディング大学院の制度を使うことにした。

さて、海外に行くこと決めたが行き先をどうするかが次の問題である。行き先を間違えると、不意な時間を過ごすこと間違いなしだからだ。 セミナー等で東京に滞在したときに知り合った海外の教授たちは何人かいるのだが、残念なことに全員非欧米圏の大学だった。

やはり研究の中心は欧米、特にアメリカである。資本もあるがそれ以上に圧倒的に優秀な人材が集まっている。これらの地域には直接の知り合いがいないので、知り合いの知り合いのつてを頼ることになる。アメリカにしようか、ヨーロッパにしようか迷った末にイギリスに行くことにした。理由は主に以下の通り。

  • 滞在先の教授が現在の指導教員のポスドク時代の元ボス
  • これまでの自分の研究内容と滞在先の教授のそれが近かった
  • パブにいきたい(決してこれが最大の理由ではない。誤解のないように)

恐る恐る彼にメールを出したところ、親切にも受け入れを快諾する返事が帰ってきて、なんとか手続きを済ませ無事にイギリスに到着し現在に至る。

一週間が経過しこちらの生活には随分慣れてきたつもりだが、日本とは違うところも多々ある。そういう違和感を大切にして過ごしていきたい。また、こちらでの生活の様子もなるべく書き記しておきたい。(こう書いておくことでモチベーションをあげることにする。)