Nmoominのブログ

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スパルタ指導で評判の英会話学校『NCC英語学院』に行くことにしました:経緯

久しぶりに日記のようなものを。


大学院生になってからというものの、英語を使う機会がいきなり増えた。研究室には外国人の研究者も当たり前のようにいるし、セミナーも当たり前のように英語で行われる。論文を書くのももちろん英語だし、国際学会などに参加した時には発表も英語で行う。


まぁ、そのような状況になるのは薄々と感づいていたわけであるが、英語が元来苦手な自分はその事実が目をそらし続けてきたように思う。


これまでは苦手なりのつたない英語でなんとか乗り越えられてきた。海外に行った時も、向こうはこちらのひどい英語も嫌な顔ひとつせず聞いてくれた。
そんな折、英語を真面目に勉強しようと決意する一つの出来事が起きる。


あれは、7月中旬、アメリカはプリンストンを訪れていた時のことである。
週末に手持ち無沙汰になったので街にあるカフェでコーヒーを飲みながら作業をしようと思いたった自分は宿舎近くのカフェへと向かった。
その日は気温25度くらいで湿気は低いが暑い日だったのでアイスコーヒーを飲みたい気分だった。カフェのメニューには、期間限定でコールドブリューを提供しているとの文字が。
アメリカの水出しはどんなものだろうと気になったのでコールドブリューを注文してみる。
店員に"Cold brew, please."と言う。

店員、困惑。

どうやら通じていないらしい。再度言う。

また、困惑。苦笑いされてします。

この時点でかなり精神をやられていたが、上記の問答を5回はくりかえしたと思う。


最終的に、恥を捨てて天井に掲げられたメニューを指差し"This! This!"ということでことなきを得た。


この時得た教訓をまとめよう。


大学や研究所、学会などでは評価されるのは英語ではなく科学的な内容である。どんなに拙い英語でも内容が気になるのでネイティブも耳を傾けてくれるし、議論に参加してくれる。
しかし、それはアカデミックの中の話。
そこから一歩でも外に出た瞬間に事情は全く異なってくる。街の人達は我々をお客様だと、見ていない。対等に英語で話せる人にならねばならないのである。


たかが、カフェの注文一つで、と思うかもしれない。しかし、これは意外に重要である。例えば卒業後海外でポスドク等になり生活することになった場合、カフェで注文を通すのが困難なのに満足した日常生活を送れると考えられるだろうか。いやない。



こうして、真剣に英語力を鍛えようと決心に至ったわけだが、どうやって伸ばすかが問題になる。
英語を勉強しなければならない、という問題意識は高校生の頃から現在に至るまである。大学受験のために相当に勉強したはずだが、一浪して受けた英語二次試験は現役のときよりも点数が下がった。
入学後も各種資格試験のために勉強しようと参考書を買ったはずが、英語よりも数学や物理のほうが大事と言い訳をしてほとんど手付かずのままホコリが被っている。


やはり、自らの意思でやることが難しいことは、外部から強制的にやらされることがある程度は必要なのだ。
そうして英会話学校を探すわけだが、どれも大体胡散臭い。大体、外国人とFree chatして英会話が出来るようになるわけがない。少なくない外国人との交流経験からして金の無駄であることが分かっている。


そうして見つけたのが『NCC英語学院』である。

www.ncc-g.com

上の公式HPを見てほしい。もうなんだが逆に一番胡散臭い。2000年代初頭にタイムスリップしたかのようなHPである。


しかし、書いてあることは真っ当で、インターネット上の評判も中々いい。 どうやらスパルタ指導が売りらしく、大量の宿題と熱血指導で英語力をそこ上げるという感じらしい。


しかし、あまりにも情報が少なすぎる。授業は一体何をするのか?膨大な宿題の正体とは…? 


このままでは埒が明かなさそうだったのでエイヤと説明会に申し込むことにした。


ドキドキしながら西新宿にある校舎を訪れる。偉い先生が来て丁寧に学校について説明してくれるが、凄いことはわかるのだが一体何を行うのかぼやけている。大丈夫なのだろうか。


普通、ここで一度家に持ち帰って再度考え直すべきなのだろうが、先生の熱量と、質実剛健な古き良き予備校のような薫陶を感じた自分はためらうことなくレベルチェックテスト(入学時のクラス分けテスト)を申し込んでしまった。


…と本来はこの記事でNCCについての情報をまとめるつもりが経緯だけで長くなってしまったので詳細はまた別の記事でまとめることとする。