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SONYの最高級ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン『WH-1000XM2』を二ヶ月使用したレビュー

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先日SONYから出ているノイズキャンセリングヘッドホンの『WH-1000XM2』を購入した。二ヶ月ほど使用したので記録も兼ねてレビューを書いておく。結論から言うと大変いい買い物だった。




買ったきっかけ

理由は主に4つ。

  • 現在メインで使用しているスマートフォンアメリカから直輸入した『Essential Phone PH-1』なのだが、これには3.5mmステレオミニプラグが付いていない。一応変換アダプタがあるので有線のイヤホン・ヘッドホンも使えないことはないが、野暮ったく、取り回しが悪い。
  • 上述最後の取り回しにも関連するが、有線のイヤホンの持ち運びから装着・使用までのストレスがどう頑張っても解消されない。もっとストレスフリーに音楽を聴きたい。
  • 一時期中華製の格安無線イヤホンを使用していたがすぐに電池が切れる、もっと長時間使用したい、さらに欲を言うと音質にも気を配りたい。
  • 電車やバス、特に飛行機などの移動中はどうしても周りの雑音が気になる。のでノイズキャンセリング付きが好ましい。


以上より候補は自ずと絞られ、良く比較対象にされるBOSE製『QuietComfort 35』とSONY製『WH-1000XM2』の一騎打ちとなった。

何はともあれということで実際に家電量販店に行き両方を視聴、結果SONYの勝ちとなった。

WH-1000XM2の特徴

SONYの技術を惜しみなく使った業界最高クラスなノイズキャンセリング機能。パーソナルオプティマイザーを使うことで髪型やメガネの有無などを考慮し個々人に最適な設定を提供してくれるらしい。
さらに飛行機等では気圧の変化なども感知して性能を最適化

もちろんSONYなので音質にもこだわりがあり、mp3等の圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケールする「DSEE HX」機能を搭載。

さらに特筆すべきなのは連続再生時間最大30時間という長時間のバッテリー持ちだろうか。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM2 B : Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2017年 ブラック

ファーストインプレッション

まず箱を開けて目につくのは高級感が溢れまくるフォルムだ。流石4万円弱のだけのことはあり、デザインにも相当気を使っていることがうかがえる。
少し懸念していた重さも、片手で気軽に持ち運べるレベルで問題ない。


開封した段階でヘッドホンの充電もほぼ終わっている状態だったので早速スイッチをオンにして装着してみた。
すると、自室の静かな部屋の中にも関わらず得られたのは今までの静けさという概念を上書きせねばならないような静寂。


この静音性にはとても驚いた。物音という物音がほぼ聞こえなくなり、まるで精神と時の部屋にいるかのような錯覚に陥る。
まるで某学習塾のCMのやる気スイッチを押すが如く、WH-1000XM2のスイッチを入れるだけでいとも簡単に集中した環境を目の前に作り出すことができるのだ。

2ヶ月使って気づいた良い点・悪い点

良い点

上にも書いたけれど、ノイズキャンセリング機能が非常に秀逸。これを付けるだけで集中モードに入る事ができる。空調や飛行機内のゴーッとした低音などはさっぱりなくなる。
ただ、言及しておくべきこととして人の話し声などはあまりカットされないのでクソでかい耳栓として使うことはあまりおすすめしない。(音楽を聴けば別)

特徴欄で書いた通り公表のバッテリー持ちが非常に長いが、実際に使って見てもそのバッテリー持ちを実感する。
1日数時間の使用をほぼ毎日繰り返してもこの二ヶ月で充電したのはなんと3回のみである。充電をする必要がないということがどれだけストレスフリーであるかというのを実感した二ヶ月だった。家を出る前にヘッドホンのバッテリー残量をチェックしたり、それに気を使いながら使用する必要がほぼ皆無なのはとても気持ちいい。

もう一つは、ワイヤレスということで取り回しが非常に楽である。首にヘッドホンをぶら下げておいて音楽を聴きたくなったらそのまま耳に装着して電源をオンにするだけ。コードが絡まったり、カバンやドアなどに引っかかることもない。以前よりもとても気軽に音楽を聴けるようになった。


音質も、そこらへんの安物のイヤホンに比べれば雲泥の差である。また、視聴して感じたことではあるけれどライバル機種のBOSEQuietComfort 35』が比較的ドンシャリなサウンドなのに対し、こちらは高音がスッキリと伸び切っていて女性ボーカルの曲などがとても心地よく聴けた。
AndroidもしくはiPhoneで音楽を聞く場合は専用のアプリをインストールすることで、アプリ上からイコライザーを設定することができる。このイコライザーも種類が豊富なので再生する楽曲によって使い分けも簡単にできて良い。

悪い点

まず、ヘッドホンという製品上しょうがないのだが、夏場は蒸れるため主に外で装着するのがためらわれる。機動性も考慮すると個別にワイヤレスイヤホンを買ったほうがいいかもしれない。
さらにつけ心地でいうと、試着した時には感じなかったが側圧が少し強めのようで長時間付けっ放しにしているとちょっと耳が痛くなる。まぁ聴力のことを思えばこまめに外しながら聴くのが妥協点としていいと思う。

使い勝手の面では、複数機種で接続機種を切り替えるのをヘッドホン上でもう少しラクにできるとよかったなと思う。
現状では、例えばスマートフォンに接続して音楽を聴いている時にiPadに切り替えて動画を見ようとした場合、スマートフォン側の設定画面を開いて接続を解除して次にiPadの設定画面から接続をする必要がある。
また本体の電源を切った時、最後にペアリングされた機種が保存されているようで、上記の状態で一旦電源を切ってしばらくしてからスマートフォンで音楽を聴きたくなった場合iPadを取り出して操作しなくてはならない。
せっかくヘッドホン単体で色々操作できる部分もあるので、これらの切り替えが同じように行えたらとても便利だと思う。SONYさん、ファームウェア更新待ってます。

後、Bluetooth製品あるあるとして、たまに接続が不安定になるのか音楽がブツ切れになることがある。接続する機種との相性?もあると思うがこれは我慢するしかない。今の所はそこまで気にはなっていないけれど。

総評

長いバッテリー持ち、一瞬で静寂を作り出すノイズキャンセリング機能、安定した音質と悪い点を遥かに上回る使い勝手のヘッドホンで4万円弱を出す価値しかない。
これを付けるか付けないかで生産性は大きく左右されるくらい重用するようになってしまったし、WH-1000XM2無しの生活はいまでは考えられません。
迷っているなら買うべし。